一般入試を利用して大学入学を目指す学生にとって、合格者の体験談を聞くことは非常に有効なことです。
高校でも、大学に合格した学生がどんな勉強をしていたのか知る機会は多々あります。
しかし、受験対策において最も有効なことは成功体験を聞くことではなく、失敗談を参考に少しでも落ちる可能性を減らすことです。
この記事では大学受験に失敗した学生の声を踏まえて、彼らが失敗した理由を挙げています。
受験に失敗した理由
1.基礎ができていなかった

私の失敗の原因はセンター試験で十分な点を取れなかったことです。
マーク模試の判定は悪かったのですが、志望大学が東北大学ということもあり、二次試験の対策に力を入れていました。
センター試験の点数も、二次試験の難問で点数を稼げばカバーできると思っていました。
受験勉強で最も大切なことは基礎を徹底することです。
Sさんの様にレベルの高い大学を受験するとしても例外ではありません。
センター試験は基本問題の集まりなので、どの受験生にとっても得点を稼ぐチャンスなのです。
同じ大学を受けるライバル達は、あなたと近い学力を持っているため、小さな点数を稼ぐしかありません。
二次試験で逆転することを前提に受験するのはやめて、基礎から徹底的に勉強しましょう!
2.受験勉強を始めるのが遅かった

私が本格的に受験勉強に取り組んだのは高校3年の夏からでした。
クラスのみんなが受験モードになったのを感じて、私も少しずつ勉強をしなければと思いました。
しかし、苦手な数学をマスターするためには時間が足りませんでした。
私の場合、3年の春から受験勉強を始めていても結果は変わらなかったと思います。
受験勉強を始めるのに早すぎるということはありません。
当然ですが勉強期間の長い学生の方が受験では有利になります。
多くの受験生は部活を引退したタイミングや3学年に進級したタイミングで受験勉強を始めます。
この1年~1年半に比べ、Tさんの受験勉強期間は半分ほどです。
成績の上がる過程には必ず停滞する時期があり、勉強を重ねることで停滞から脱却できるといわれています。
したがって、勉強を始めるタイミングが遅いと成績が伸び悩んだ状態で受験を迎えることになってしまうのです。
いつ受験勉強を始めるのか、しっかり考えてください。
3.勉強をしたつもりになっていた

私は高校2年の終わり頃から部活の後は、友達と学校近くのお店に集まって勉強をしていました。
夕方から深遅くまで勉強していたので、毎日の充実感はありました。
しかし、センター試験の結果を見て自分の勉強が足りていなかったことを知りました。
思い返してみると、友達と喋っていることが多かったかもしれません。
友人どうしでどうし集まって受験勉強をするのは非効率的です。
議論をするために集まるのならまだしも、1人で勉強するのがつまらないからといった理由で集まってしまうと、自然と勉強時間の減少に繋がってしまうのです。
また、同じ状況の仲間がいると精神的にも安心するため気の緩みが生まれます。
志半ばの集団ができると、集団内での足の引っ張り合いが生まれるのです
友人と勉強をする際は、『決して無駄な会話はしない』『一緒にお昼を食べに行ってもすぐに勉強を再開する』などのルールを決めましょう。
4.本番で実力が出せなかった

私の失敗の原因は、緊張に弱かったことです。
新潟大学は模試でも常にA判定かB判定だったので合格は確実だと思っていました。
しかし、初日は緊張で頭が真っ白になり試験に集中できませんでした。
2日目にはマークミスに気づいて頭が焦ってしまい、多くの時間をロスしました。
普段から「模試は本番のつもりで受けなさい」と言われていたことを思い出して、気を抜いていたことを後悔しました。
Tさんに限らず、受験当日に緊張で頭が真っ白になり、悔しい思いをする受験生は数多くいます。
センター試験当日の受験生は、ほぼ全員が緊張しています。
それだけでなく、周囲の学生の気迫に押されて自信もてなくします。
中には手が震えてしまったり、頭が真っ白になって1問目から解けなくなってしまう学生もいるほどです。
まさにTさんのようなことが起きるのです。
本番でこのような失敗をしないためにも模擬試験があるのです。
Tさんの様に模試をリラックスして受けていると、本番の空気に圧倒されて試験どころではなくなってしまうのです。
模試は1回1回を本番以上に緊張するつもりで受けましょう!
受験対策の目的は本番で実力を出せること
受験対策というのは、受験で目標の点数を取るために行います。
しかし、勉強だけが対策であると思っていると本番で実力を出せずに苦しい思いをします。
それを避けるためにも受験を学ぶことも受験対策の1つなのです。
4人の失敗例を踏まえたうえで受験対策をしてください。
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