髪の黒染め強制は差別的問題ではないのか?ブラック校則について考えよう

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最近よく耳にする学生の髪を強制的に黒染めさせる行為について、皆さんはどのようにお考えですか?

黒染めはいわゆるブラック校則の1つですが、髪の染髪を強制するのは如何なものかと思います。

「地毛が茶色なのに頭髪検査で指摘され、黒染めを強制された」「黒染めを強制されたために学校に行けなくなった」など、学校での黒染めの強制で精神的苦痛を訴える学生が後を絶ちません。

私も日の当たり方によっては髪が茶色に見えるため、注意をされたことがあります。私の場合は注意を無視することで事なきを得ましたが、全員がそうなるとは限りません。

黒染めの強制が問題であると認識する方は非常に多いですが、詳しく考えたことのある方は非常に少ないと思います。

この記事では、そんなブラック校則の1つである頭髪の黒染めについて考えていきたいと思います。

 

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地毛を指摘された経験を持つ人はどれくらいいるのか

大手アンケートサイトで12歳~25歳の会員50名を対象にアンケートを行いました。

アンケートに設置した質問は「地毛を指摘された経験がありますか?」とし、選択肢には「3回以上ある」「1、2回ある」「ない」を設置しました。

(アンケートの制度を高めるために黒染めに関する質問意外の質問も設置し、意図的な情報操作を防ぎました)

この結果は以下のようになりました。

地毛の指摘に関するアンケート結果

結果は、「3回以上ある」と答えたのが50人中3人で6%、「1,2回ある」と答えたのが8人で16%、「ない」と答えたのが39人で78%という結果になりました。

2割近くの方が地毛であるにも関わらず、学校での指摘を経験していたのです。

この2割の中に黒染めを強制された経験のある方がいてもおかしくはありません。

 

 

黒染めの強制は民法に違反するのか

では、まず強制的な染髪が民法に違反するのか考えたいと思います。

憲法違反か

民法第1条には『1.私権は、公共の福祉に適合しなければならない』『2.権利の行使及び義務の履行は、信義に従い誠実に行わなければならない』『3.権利の濫用は、これを許さない』とあり、民法90条には『公の秩序又は善良の風俗に反する事項を目的とする法律行為は、無効とする』と記載されています。

これは修徳高校パーマ退学事件で、禁止されたパーマをかけて来た生徒に対して学校側が自主退学の勧告をした際に争われた論点です。

この事件では、校則は公の秩序を守るために機能し、権利の濫用には当たらないとの判例が出ています。

 

パーマをかけることが学校の秩序を乱すことになるのは容易に想像できますが、しばしば問題になっている黒染めの強制では、地毛の色が『公の秩序を乱す』とは言い切れないことが多いです。

そういった生徒に対して黒染めを強要するのは権利の濫用と言えるのではないでしょうか?

しかし、これには明確な判例がありません。

 

生駒市立中学校頭髪指導事件では、公立中学校の2年生に生徒指導と称して教師が染髪をするといった問題がありましたが、本人の同意や染髪の方法、態様から学生に身体的な拘束や苦痛を与えるようなことはなかったとして、請求が却下されました。

この際に生徒が同意をせず、精神的苦痛を感じていたのであれば裁判所の判断は変わっていたかもしれません。



 

解決策はあるのか

この問題を避けるために地毛証明書の提出を義務付ける学校が増えています。

しかし、これに対しても「個人の特徴に証明書の提出を求めるのは如何なものか」といった反対意見が多く挙がっています。

現段階では、学校側と生徒や保護者側の両方が満足できるような解決策はありません。

以前の『丸刈り校則』がそうであったように時代の変化と共に多様性が受け入れられ、髪色を制限し統一化を図る風潮が薄れる必要があります。

 

被害にあってしまった場合には、SNSを活用して問題を発信する所定の機関に相談するといった方法があります。

事前の対策が難しい以上、問題が発生するたびに声を上げることが重要になってきます。

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